どうも まこです。
子供が産まれたら学資保険に入る。
「学資保険には絶対入りなさいよ」と長女が産まれたとき、実母に言われましたし、今でも何かと入っておきなさいと言われます。育児雑誌を見れば広告が目につきますし、育休中なんて家にいると保険のセールスがよくいらっしゃいます。私は子ども名義の口座を作るときにも銀行員の方に学資保険を勧められました。
払戻率が~%でお得ですって。
子どもを産んだばかりなんだから、保険を売る相手は大体が20代~30代の若い女性じゃないですか。金融リテラシーなんてあるわけないですよね。今まで投資や保険についてなんて学んだこともなく、周りに勧められて入っちゃうわけですよ。誰かに相談しても入らない方がいいなんて助言をする人は皆無でしょう。
いや、入らない方がいいわけではないんです。人によってはいくつかメリットもあるでしょう。
ただ、私にとっては一つもメリットがないだけです。
利率が悪い
保険会社は子どもが18歳になるときにまとまったお金が必要になるので今から貯めておきましょう、というスタンスできます。毎月これだけ払えばお子さんが大学に入る18年後にはこれだけ増えますって。
そこで、今まで投資なんてしたことない20代半ばの女性は、すごい!お得!ってなっちゃうわけです。
友人がこのタイプでいくつも保険に入ってしまって毎月支払いが8万円だとか。
でもこれ別にすごくないんですよ。
しかるべき銘柄に18年間毎月積み立てていたらほぼほぼ増えるはずなんです。考えてみてください。保険会社は元本保証の学資保険でどうやって利益を出しているのか。お客に100%以上の払戻金を支払って、従業員に給料を支払ってなお多くの利益が出るのはなぜか。
集めた保険料で資産を運用しているんです。
年金と同じですね。
2018年5月現在で、もっとも返戻率が高いものでも108%程度です。
これはですね。何年間で払込完了にするかによるんですが、仮に18年間で216万円、毎月1万円の払い込みで18歳で払戻すとすると2,338,200円になるということですね。
172,000円増えて戻ってきます。18年間で。
年利にすると0.9%なんです。
例えばですよ。
毎月1万円を9年間貯めて106万円にする。
全額PFFを買う。現在PFFの配当利回りは5.63%です。
106万円 × 0.0563 × 0.9(税金が10%なので) = 53,710円
3年とちょっと、元本106万円で払込総額216万円の学資保険の払戻金は超えますね。
貯めてた9年を考えても12年です。
もちろんリスクがある
投資ですから元本保証はありません。
為替や価格の変動はもちろんあります。現金が必要なときはちょうど株価が暴落している、もしくは超円高になっているかもしれません。
逆も然りですが。
なけなしのお金でこどもの教育費を貯めているのなら、学資保険のメリットは大きいと思います。
途中解約しなければ確実に貯められますし、元本保証だからです。
しかし少しでも余裕があるのなら、教育資金を学資保険と現金のみで貯めるのは時間とお金がもったいないと思います。
上記の通り、学資保険で18年間かかるものがPFFなら12年ちょっとで手に入るので。
しかし利回りがいいからといって、全額を投資で運用するのはさすがにリスキー過ぎるでしょう。
なぜなら教育費というのは必要な時期が決まっているからです。
我が家の場合は長女が大学に行くのは10年後、長男は12年後、次女は16年後です。学費を払い終わるのは20年後です。
大学費用は1人平均400万円ということですから、単純に今後20年間で1200万円の教育費がかかるということ。
毎年子どもたちの大学費用のためだけに60万円貯金していかなければならない計算になりますね。は~すごい。
これを教育費と括らずに老後資金もリフォーム資金も含めて毎年100万円貯蓄するならば、そのうち何割かを投資にまわしてもいいんじゃないかという話です。
資産が何かに偏るのはそれだけでリスクが高い。
勧められるがままに子どもが産まれたからと言って学資保険に入る前に、投資に出会えているといいですね。